『千と千尋の神隠し』でdive into my mind
鑑賞メーターで書こうと思ったら字数オーバーしたのでこっちに退避.
ちなみにマイページはこれ→鑑賞メーター - katopanさんの鑑賞メーター
頼りなかった千尋が凛々しくなって現世に戻る物語.女の子ががんばる姿はとてもかわいい.作中でも「自分の足で立って歩く」「外へ出る」というモチーフが登場していた.きっと新しい学校でもやっていけるだろう.
ぶくぶく太った物欲の権化と言えるカオナシが,苦団子を口にすることで膿を吐き出し”きれいなカオナシ”になるのはなんとも示唆的だった.銭婆のところに残るのは救いだと思う.
電車のシーンの情景が子供の頃から好きでたまらなかった.ノスタルジー.しかし解釈は正直できてない.6駅という数字にこだわる意味,沼の底という駅名,そこに至ることで記憶を取り戻すこと.この辺りからこれは「記憶の底」への路で事件は6年前だったのかな,なんて考えているけど,ちょい妄想か.暇を見て考察記事とか漁ってみようかなあ.
髪飾りは人と人との繋がり.現世に戻ってもキラリと光るのがニクい.
BD欲しい.
『舞-乙HiME』の素晴らしさについて限定的に語る
『舞-乙HiME』のプロットをたいへんにおおざっぱに断言してしまえば、主役級二人の成長物語と言える*1。
そしてその意味で、『舞-乙HiME』の描いたものがぎゅっと濃縮されて表れているのが、「蒼天の青玉」の真の力を解放するシーンであると思う*2。
アリカの母の亡骸を前に、マシロはその破壊を命じる。それはアリカの苦悩を自身で背負おうとするマシロの覚悟の表れであるし、ひいては民の苦悩をも自身に受け止める王としての器、アリカのマスターとしての器につながっているように思える。これは当初からは考えられない強さであり、それを納得させるに足る強度の物語の到達点である。
そしてアリカはその命令を遮り、自身の意思で破壊を決意する。「マスターに従う乙HiME」ではなく、自分で考え、自分の信じることを為す乙HiMEになったことの表れである。当初は「乙HiMEになる」ことが”夢”だったアリカだが、その”夢”は物語を通じて「乙HiMEになり信じることを為す」ことに変化した。2クールを通じてアリカの語る”夢”に重みが増したと言える*3。
ここで、アリカは蒼天の青玉の真の力を解放する。もう、ここしかないじゃないですか。凡百な作品であったならば、エルスが死んだ時やニナと対峙した時、窮地に瀕した時に力を解放する*4なんてこともあったかもしれないが、もう、ここしか考えられない。アリカは、戦闘でも何でもない、ただの水槽の破壊において強さを示した。
他でもないこのシーンでアリカが「蒼天の青玉」の力を解放する。この一点のみにおいても、この作品の素晴らしさがにじみ出ていると、僕は思う*5。
もう一人の主役級、ニナについてこの拙文で全く触れられなかったのがちょっと心残りではある。もちろん、マシロ女王についても他にも言及できそうなシーンはある。ま、それについてはいずれ機会があったらで。
ゼノグラシアは小物の使い方が粋だよという話
いや、なんかもう言いたいことはタイトルで言い切った感あるんで別にもう書かなくてもいいかなってのはあるんですが、この記事書く主目的はブログの更新そのものにあるのでやっぱりなんかちょっと書きます。
ゼノグラシアは小物の使い方が粋だと思うんですよ。アイドル起動時に挿入するアレ(名称不明)とか、花とか、ゆきぽのストラップとか。そういった小物を使うことでキャラ同士の関係性が可視化されてるので、言葉を介さない演技が非常に映える。ありふれた手法なのは重々承知しているのだけども、やっぱり、良いよね☆
特に起動時に挿入するアレ*1は本当に色々なことに使われてた。落としてみたり、齧ってみたり、ひび割れてみたり、ストラップにしてみたり。アイドルとマスターとの物理的な接点なので当然といえば当然だけども、とても印象的だった。
千早がインベルに投げる花も、インベルが春香に贈った花との対比で見るとなんとも言えない趣が。
関係性の可視化という意味では、「小物」とは少しずれるけどインベルのカラーリングなんかもその範疇なのかな。オセロ……は関係性というよりは、もうストレートにアイドルの意思の代弁な感じか。そのあたりも使い方が上手くて、心が離れている時間が見てるだけでつらかった。
あー、それと。一応小物繋がりで、ゆきぽ離反回の落し物→雪の流れはかっこ良かった。出会いの状況が再現されることで春香の存在に一層後ろ髪を引かれてしまうわけだけど、雪に背中を押されて姿を消すあたりがもうね。かっこ良すぎてね。
というわけで、ゼノグラシアは小物の使い方が粋だよという話でした。いまいち纏まりがないが勘弁な。それとついでに余談だけど、最終話ラストカットは本当に神。あの1カットがあると無いとじゃ後味のすっきり感が全然違う。未見の人はただちに観ることをおすすめします。
*1:性的な想像をしたことは否定しないです。
『ラジアントヒストリア』のアトちゃんは爆殺幼女可愛い(本文とは関係ありません
QP(achro)が珍しくRPGを猛プッシュしていて、Amazonで安かったこともあって購入。そしてついさっきクリアした。
結論から言うと、とても良いRPGでした。特にプレイ序盤では、ここのところ意識的にJRPGを避けていたせいかRPGの文法がむしろ新鮮に感じられて、なんとも言えない満足感を得られたりしたのが予想外でおもしろかった。
少し細かいことを言うと、正直、中盤から終盤にかけての正伝・異伝行ったり来たりの仕様は落ち着かなくて微妙だったかなー。主人公以外のキャラクターの(そのルートでの)知識とか、それ以前の行動がごっちゃになってくるので台詞の理解に一手間かかったりすることがあってちょっとストレスは感じた。盛り上がる直前に過去に引き戻される、というのも気になった。ただ終盤になって見え見えな伏線がばら蒔かれ始めてからは、着地点が想像しやすく、話の大きな枠組みの方に意識を寄せていられたので後味はかなり良かった。
個人的に気に入ったのは、ラストダンジョンに向かうときの流れ。世界はもう平和になってるんだけど、それでも始末をつけなきゃならないことがあるので戦いに赴く。ラスボスのちょっと切ない思想も相まって、なんだかじんわり寂しい雰囲気がたまらなかった。戦争の終結と、主人公のけじめのタイミングがズレてるのが良いね(`・ω・´)b
音楽は、ところどころからキングダムハーツ臭が香ってきてたまらなく嬉しくなった。*1音楽には全く詳しくないんだけども、ああいうのって結構わかるものなのね。初回限定版ってことでちょっとしたサントラCDが付属していたので、あとでちょっと聴いてみようと思う。
ちなみに僕の一番のお気に入りキャラはアトちゃんです。これは別にロリコンだからって言うわけではなく、幼さ故のストレートな物言いが、物語に勢いを与えてプレイヤーの心を強く揺さぶっていたように感じたから。これ、アトちゃん人気出るのもわかるわー。*2 *3
DSではかなりオススメなタイトルなので、暇があったら皆さんもどうぞプレイしてみてくださいな。ちなみにクリアまでの時間は28時間くらいでした。参考までに。
『ラジアントヒストリア』クリア。セルバンとディアスって、ディア×セルだと思う。 #rh_atlus
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『レオン』を見た
すごく面白かったんだけど、愛してるだなんだっていう台詞を文字通りに捉えると少し軽い。たぶん、ナタリー・ポートマンがあまりに幼すぎるからなんだよね。体つきも、動きのたどたどしさもあまりにも少女過ぎて。*1
でもこの”愛”を親子愛とかそういうのに言い換えるとかなりしっくりくる。というか言い切ってしまうとこれは擬似的な親子愛の話だ。うん。わかってた。でもちょっと期待してたんだ。
要するに、これは最高にカッコつけた親子愛の話。子宮のあたりがきゅんきゅんきちゃうのも、所詮は10歳かそこらの子供の言うことだと思えばスルーできる。おっさんが手を出さなかったのもそういうことだろう。
だからこれは極めて健全な映画であって、決してナタリー・ポートマンちゃんの細いふとももとかチョーカー着けた白い首筋とかに欲情するようなことがあってはいけないんだよ。おにいちゃん。
*1:これって、あえて次元を落としたりすると上手く隠せそうな感じがする。妄想だけど。3次元だと幼さがリアル過ぎる。
フルーツグラノーラ徹底食べ比べ
最近、『フルーツグラノーラ』なるものにはまっている。
グラノーラ(Granola)は、燕麦、麦、玄米、とうもろこしなどを蜂蜜や黒砂糖、植物油と混ぜてオーブンで焼き、ドライフルーツ、ココナッツ、ナッツなどをミックスして作った食べ物で、シリアル食品の一種。もと商標名。
ヨーグルトや牛乳をかけて朝食としたり、おやつとしてそのまま食べる。軽くて持ち運びやすく、栄養価が高いため、キャンプやハイキングの携帯食にも向いている。
グラノーラ - Wikipedia
暇人\(^o^)/速報 : フルーツグラノーラがおいしすぎて生きるのが辛い - ライブドアブログ
事の始まりは、ひとつのコピペブログの記事だった。そこでは一人の男がただひたすらにフルーツグラノーラの素晴らしさを語っていた。正直「こいつカルビー社員なんじゃないか」と疑ってはいたものの、男のあまりの熱弁と、フルーツグラノーラの健康的でちょっとリア充っぽい響きに惹かれたこともあって、グラノーラ処女を喪う決断はそう難しいものではなかった。
もっさもっさもっさもっさもっさもっさ
それからというもの、朝食は毎朝フルーツグラノーラとなっている。最近のきびしい底冷えのなか朝っぱらから牛乳を採ることでお腹が冷えたりしないかと心配したが、今のところは特に問題なく続いている。
そんなこんなでフルーツグラノーラをしばらく食べてきたわけだが、その過程で4種類のメーカーの製品を食べることができた。ここで、これからグラノーラデビューしようという人や、最近ちょっと今のマイグラノーラの味に飽きが来たという人へ向けて各メーカーのフルーツグラノーラについてのレビューをしようと思う。
もっさもっさもっさもっさもっさもっさ
トップバリュー
トップバリューとはイオン系列のPBの名称で、『まいばすけっと』という最近地元にできたイオン系列のマーケットで購入した。食感はかなりもさもさしている。他のブランドのサクサク感に対してこれだけ食感の方向性が違う。手元にないので確認は取れないが、麦が多めなのが原因だろうか。味は、フレーク全体が優しくほのかに甘くフルーツに頼らないでも食べることができる。
カルビー
スレで上がっているとおり確かにトップレベルでフルーツが歯に付かない。しかしフルーツの味にすこし酸味が強いように感じる。食感はサクサクしていて非常に食べやすい。全体に甘みが少なく、フルーツの味が全面に出てくる形となる。スレ主と感想が微妙に異なるのは、おそらく僕がかなりの甘党であるからだろう。800グラムの大袋がとりわけ安く、健康が欲しいけど高いのはちょっと……という人には手放しでおすすめ。
ケロッグ
さすがシリアル界の王様やー!といった感じ。やはり美味しい、が高い。フレークが細かいものを寄せ集めてブロック状にしてあり、サクサク感とともにゴツゴツ感(?)も味わえる。これは気持ちいい。フルーツは確かに歯にひっつくのだが、その分ボリューム感がありフルーツの味を楽しめる。フレーク全体がわりかし甘みの強いほうなのも気に入った理由のひとつかもしれない。
バリュープラス
トップバリューに名前が似ているが、こちらは私鉄系マーケット全体のPB(知らなかった!)。食感はサクサク、甘みもそこそこあり、フルーツは歯にひっつくが美味しい。カルビーとケロッグの折衷のような印象。値段もそのようなポジションで、全体によくまとまった高バランス製品と感じる。
もっさもっさもっさもっさもっさもっさ
以上がフルーツグラノーラ食べ比べレビューとなる。これが新たにフルーツグラノーラへ踏む出す方々、マイグラノーラライフに新しい風を求める方々の参考になれば幸いである。ちなみに僕は価格と味のバランスからバリュープラスを選ぼうと思っているが、電車での移動を挟まないとバリュープラス製品を買いに行けないのが少しネックになっている。面倒臭さからカルビーに流れてしまうかもしれない。
『アリス・イン・ワンダーランド』は『不思議の国のアリス』へのアンサーになれたか
『アリス・イン・ワンダーランド』見た。それほど積極的な動機じゃなくて、親が借りてきたから一緒に見たというだけなのだけど、自分としてはそれくらいのほうが思い入れが少なくてフラットな気持ちで見れると思っているので案外いいのかも知れない。
で内容のほうだけど、これは賛否ありそうだなぁ、といった感じ。というかアリスを題材にして賛否がないわけがないんだけど。
テーマはたぶん「決断」。それそのものに対しての感想はとりあえず横に置くとして、そのテーマを軸に話を進めていたように感じた。それとしての求婚だし、それとしての予言書。んで、たぶんそこが旧来のアリスファンにとって一番のネックになるんだろうと思う。
『アリス』といえばナンセンスの代名詞であって、物語を読み解いて深く考えるとかそういうのとは少し違う。キャロルが女の子にせがまれて作った物語だけあって、物語の軸は「冒険」にある。むしろ「遭遇」と言ってもいいかも知れない。冒険という言葉に含まれるような探究心が主人公にあったようには思えない。主人公アリスは巻き込まれ型主人公を貫くし、冒険の終わりだってあっけないものだ。
そういう意味で、アリスの名を冠する作品に大仰なテーマを掲げるということに拒否感を抱くファンは結構いるんじゃないかと思う。俺も7割くらい同意する。*1
でも、その為のあの年齢設定なんだよな*2。結婚という社会的成人が見えてきた頃に、少女時代の純粋な空想世界との決別を図るというのが今回のお話なんだろう。青虫の羽化なんてのもわかりやすい。とにかく、わかりやすく話の起承転結をつけたのが今作だったように思う。
それにしたって、「決断」へ繋がるギミックが安っぽ過ぎやしないかとはやはり思う。感覚的な話にはなるが、いたって正気な騎士や、予言書、竜の討伐なんかは世界観にそぐわないように感じるし、取ってつけたような青虫の導きもどうかと思う。*3
そんなわけで、あんまりオススメはしないなぁ。